名古屋で家を売却するには?相場・流れ・費用と古い一戸建てを損せず売るコツ

「子どもが独立したので、広すぎる家を売って住み替えたい」「実家が空いたままになっているけれど、古い家でも売れるのだろうか」
家は多くの方にとって一番大きな財産です。だからこそ、「いくらで売れるのか」「何から始めればいいのか」がわからず、なかなか動き出せない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、名古屋で一戸建ての家を売るときに知っておきたい相場と築年数の関係、価格を左右する名古屋ならではのポイント、売却の流れと期間、古い家をリフォームや解体してから売るべきかどうか、住み替えの進め方、費用と税金をまとめました。最後に、仲介と買取のどちらが向いているかの見分け方も紹介します。
名古屋で家を売却する前に知っておきたい結論
先に結論をお伝えします。名古屋で家を売却するなら、「高く売りたいのか」「早く確実に売りたいのか」を最初に決め、そのうえで今の状態のまま査定を受けることが大切です。
時間に余裕があり、少しでも高く売りたいなら、不動産会社に買い手を探してもらう「仲介」が基本です。売り出してから買い手が決まるまでには、3〜6ヶ月ほどかかるのが一般的です。一方で、住み替えの期限が決まっている、築年数が古く傷みがある、近所に知られずに売りたいといった場合は、不動産会社が直接買い取る「買取」が向いています。
また、一戸建ては建物が古くなっても土地の価値が残ります。「古いからリフォームしないと売れない」「解体して更地にしたほうが高く売れる」と自己判断でお金をかける前に、まずは今の状態でいくらになるのかを確かめましょう。
名古屋の家(一戸建て)の売却相場と築年数の関係
家を売るときに最初に気になるのが相場です。名古屋市の一戸建ての価格の動きと、築年数による違いを見てみましょう。

名古屋市の一戸建ての相場は横ばいで推移
GMO不動産査定が公開している名古屋市の一戸建ての売却相場データ(2026年10月確認)によると、2016年から2025年までの相場は3,700万〜3,900万円の間で推移しており、大きく上がったり下がったりはしていません。直近1年の相場は3,800万円です。
ただし、これは築年数の浅い家も含めた全体の数字です。同じデータでも、区別に見ると中区がもっとも高く、港区がもっとも低いなど、名古屋市内でも地域によって価格は大きく違います。ご自身の家の相場は、近所で似た条件の家がいくらで売れているかを見て判断することが大切です。
築年数が古くなるほど価格は下がる
同じデータの築年数別の相場は、次のようになっています。
| 築年数 | 相場(名古屋市の一戸建て) |
|---|---|
| 0〜5年 | 4,100万円 |
| 16〜20年 | 3,900万円 |
| 21〜25年 | 3,600万円 |
| 26〜30年 | 3,000万円 |
| 36〜40年 | 2,800万円 |
| 41〜50年 | 1,800万円 |
| 50年超 | 1,700万円 |
※GMO不動産査定「愛知県・名古屋市 一戸建て売却相場」(直近1年)より一部を抜粋。物件の広さや立地が異なるため、目安としてご覧ください。
木造住宅の税法上の耐用年数は22年とされており、築20年を過ぎると建物の評価は下がりやすくなります。築40年を超えると、相場はおよそ半分の水準まで下がっています。
古い家でも土地の価値は残る
築40年、50年の家でも、相場がゼロになるわけではありません。一戸建ての価格は「建物」と「土地」の合計で決まるため、建物の評価が低くなっても、土地の価値は残るからです。特に名古屋市内の住宅地は、建て替えを前提に古家付きの土地を探す人もいます。「古いから売れない」とあきらめる必要はありません。
名古屋で家の売れ行きを左右するポイント
同じ築年数・広さの家でも、条件によって売れやすさや価格は変わります。名古屋で一戸建てを売るときに、特に見られやすいポイントを紹介します。
駐車場の台数と前面道路の幅
名古屋は車での移動が多い地域です。一戸建てを探す人の多くは、車を何台置けるか、車の出し入れがしやすいかを気にします。駐車場が2台分あるか、前面道路が狭くて車を入れにくくないかは、査定でも買い手の評価でも大きなポイントになります。
駅からの距離と周辺の環境
車社会とはいえ、地下鉄や名鉄などの駅に歩いて行ける家は、通勤・通学に便利なため人気があります。小学校や中学校までの距離、スーパーや病院が近いかどうかも、子育て世代の買い手が重視する点です。こうした暮らしやすさは、住んでいる方だからこそ伝えられる情報なので、査定や販売のときに積極的に伝えましょう。
浸水リスクや土地の高さ
名古屋市の西部や南部には、伊勢湾台風で大きな被害を受けた地域を含め、海抜の低い土地が広がっています。家を売るときは、不動産会社が買い手にハザードマップ上の位置を説明するため、浸水の想定は価格や売れ行きに影響することがあります。売り主としても、事前に名古屋市のハザードマップで確認しておくと、査定額の根拠を理解しやすくなります。
隣地との境界がはっきりしているか
一戸建ては土地付きの売買なので、隣の土地との境界がはっきりしていることが大切です。境界標が見当たらない、測量図が古いといった場合は、売買の条件として測量を求められることがあります。測量には時間がかかることもあるため、売却を決めたら早めに手元の図面を確認しておきましょう。
名古屋で家を売却する流れと期間
仲介で家を売る場合の、一般的な流れは次のとおりです。

- 相場を調べる・査定を依頼する:周辺の相場を調べたうえで、不動産会社に査定を依頼します。
- 媒介契約を結ぶ:売却を任せる不動産会社を決め、契約を結びます。
- 売却活動・内覧対応:売り出し価格を決めて買い手を募集し、購入希望者の内覧に対応します。
- 売買契約:条件がまとまったら買い手と売買契約を結び、手付金を受け取ります。
- 決済・引き渡し:残りの代金を受け取り、家の鍵を渡して所有権を移します。
- 確定申告:利益が出た場合や特例を使う場合は、売った翌年に確定申告をします。
仲介の場合、査定から引き渡しまでは半年前後を見ておくと安心です。買取の場合は買い手を探す期間がないため、条件がまとまれば短期間で引き渡しまで進めます。買取と仲介それぞれの流れは買取り・仲介の流れでも紹介しています。
家の売却で用意しておきたい書類
- 登記済権利証(または登記識別情報)
- 固定資産税の納税通知書
- 土地の測量図・境界確認書
- 建物の図面、建築確認済証・検査済証
- 購入時の売買契約書(税金の計算に使います)
- 住宅ローンの残高がわかる書類
購入時の契約書は、売ったときの利益を計算するために必要です。見つからないと税金が多くかかる場合があるので、早めに探しておきましょう。
古い家はそのまま売る?リフォーム・解体すべき?
築年数が経った家を売るとき、多くの方が迷うのが「手を入れてから売るべきかどうか」です。

リフォームの費用は回収できるとは限らない
きれいにリフォームすれば見た目はよくなりますが、かけた費用の分だけ高く売れるとは限りません。中古の一戸建てを買う人の中には、自分の好みに合わせてリフォームしたい、建て替えたいという人も多いからです。大がかりなリフォームは避け、まずは今の状態で査定を受けてから判断しましょう。
解体して更地にするのは慎重に
古い家を解体して更地にすると、土地として買い手を探しやすくなることもあります。ただし、木造の家でも解体には100万円以上かかることが多く、更地にすると翌年から土地の固定資産税が上がる場合もあります。家を解体した後になかなか売れないと、負担だけが増えてしまいます。解体するかどうかは、買い手の見込みを不動産会社と相談してから決めるのがおすすめです。
建物の状態は正直に伝える
雨漏りやシロアリの被害、給排水管の不具合などは、隠さずに伝えることが大切です。売った後に伝えていなかった不具合が見つかると、修理費用の負担や契約の解除を求められることがあります(契約不適合責任)。気になる場合は、専門家に建物の状態を調べてもらう「ホームインスペクション(住宅診断)」を使うと、買い手も安心して購入を検討できます。
住みながら売る?住み替えのときの家の売り方
今住んでいる家を売って住み替える場合は、売る順番や時期の調整が大切です。
住みながら売るときは内覧の準備を
住みながら売る場合、購入希望者が家の中を見に来る「内覧」に対応する必要があります。玄関や水回りをきれいにし、部屋を明るくしておくだけでも印象は変わります。日当たりや近所の雰囲気など、住んでいるからこそわかる魅力を伝えられるのは、住みながら売る良い点です。
「売り先行」と「買い先行」
今の家を先に売る「売り先行」は、売れた金額がわかってから次の家を選べるため、資金計画を立てやすい方法です。ただし、引き渡しまでに次の家が決まらないと、仮住まいが必要になることがあります。反対に次の家を先に買う「買い先行」は、じっくり住まいを選べる一方、今の家が売れるまでローンが二重になるおそれがあります。引き渡しの時期を決めて売れる買取を使えば、住み替えのスケジュールを組みやすくなります。
住宅ローンが残っている場合
住宅ローンが残っていても、売却代金で完済できれば家は売れます。決済の日に残りのローンを返し、抵当権を外す手続きをします。まずは金融機関に残高を確認し、査定額と比べてみましょう。
家の売却にかかる費用と税金
売却にかかる主な費用
- 仲介手数料:仲介で売る場合にかかります。上限は売買価格が400万円を超える場合「売買価格×3%+6万円+消費税」です。
- 印紙税:売買契約書に貼る印紙代です。金額は売買価格によって変わります。
- 抵当権抹消の費用:住宅ローンが残っている場合に、登記の費用や司法書士への報酬がかかります。
- 測量費・解体費・片付け費用:必要な場合にかかります。
利益が出たら譲渡所得税がかかる
家を売って利益(譲渡所得)が出た場合は、所得税と住民税がかかります。売った年の1月1日時点で所有期間が5年を超えていれば約20%、5年以下なら約39%が目安です。利益は「売った金額」から「買ったときの金額(建物は年数分を差し引きます)」と「売るときにかかった費用」を引いて計算します。
マイホームなら3,000万円特別控除が使える場合がある
自分が住んでいた家を売った場合、一定の条件を満たせば利益から最大3,000万円を差し引ける特例があります。すでに住んでいない家の場合は、住まなくなってから3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ることが条件です。家を取り壊してから土地を売る場合や、親子・夫婦などへの売却には別の条件もあります。特例を使うには確定申告が必要なので、くわしくは税務署や税理士に確認してください。不動産売却全体の費用や税金については名古屋の不動産売却の記事でもまとめています。
家を少しでも高く・スムーズに売るためのコツ
複数の会社に査定を依頼し、根拠を比べる
査定額は不動産会社によって数百万円の差が出ることもあります。1社だけで決めず、複数の会社に査定を依頼しましょう。このとき大切なのは、金額の高さだけで選ばないことです。契約を取るために相場より高い査定額を出し、売り出した後に値下げを求める会社もあります。近所の売買事例など、金額の根拠をきちんと説明してくれるかどうかで判断しましょう。
売り出し価格は相場から離れすぎない
高すぎる価格で売り出すと、問い合わせが入らないまま時間だけが過ぎてしまいます。売れ残っている期間が長くなると「何か問題がある家なのでは」と思われ、結果的に大きく値下げすることにもなりかねません。相場をふまえた価格で売り出し、反応を見ながら調整するのが基本です。
売り出す時期と築年数を意識する
一般的に、新生活に向けて家を探す人が増える1〜3月は、家が売れやすい時期といわれます。また、先ほどの相場のとおり、築20年を過ぎたあたりから価格は下がりやすくなります。売ることを決めているなら、時期を先延ばしにしすぎないことも大切です。
名古屋の家の売却は仲介と買取どちらが向いている?
仲介が向いている人
- 売却まで半年以上かかっても構わない
- 築年数が浅い、駅に近いなど、買い手がつきやすい条件の家
- 少しでも高く売ることを優先したい
買取が向いている人
- 住み替えや転勤などで、売る時期が決まっている
- 築年数が古い、傷みがあるなど、仲介では買い手がつきにくい家
- 荷物が残ったまま売りたい、内覧の対応をしたくない
- 近所に知られずに売りたい
名古屋不動産買取本舗では、買取か仲介かで迷っている方に、両方の概算金額と期間をお出しして比べていただいています。仲介の場合も売主様の仲介手数料は無料です。一戸建ての買取については戸建ての買取りのページもご覧ください。
名古屋の家の売却でよくある質問
築40年以上の古い家でも売れますか?
売れます。建物の評価は低くなっても、土地の価値は残ります。古家付きの土地として買い手を探す方法や、買取で今の状態のまま売る方法があります。
家の中に荷物が残っていても売れますか?
仲介の場合は、引き渡しまでに片付けるのが一般的です。買取の場合は、家具や荷物が残ったままでも買い取ってもらえることがあります。残った荷物の扱いは、金額の提示のときに確認しましょう。
相続した実家で、名義が亡くなった親のままです
売る前に相続登記をして、相続した方の名義に変える必要があります。2024年4月から相続登記は義務になっているので、早めに司法書士へ相談しましょう。相続した家の売り方は名古屋の相続不動産の売却の記事でくわしく解説しています。
名古屋から離れた場所に住んでいても売れますか?
売れます。電話やオンラインで相談し、書類のやり取りを郵送で進めることで、何度も現地に来なくても売却できるケースが多いです。
査定を受けたら必ず売らないといけませんか?
その必要はありません。金額を聞いたうえで売らないと決めても問題ありません。複数の会社の査定額と、その根拠を比べてから決めるのがおすすめです。

まとめ:名古屋で家を早く確実に売るなら買取も検討を
名古屋市の一戸建ての相場はここ10年ほど横ばいで推移していますが、築年数が古くなるほど価格は下がり、地域や駐車場の台数、浸水リスクなどによっても差が出ます。時間をかけて高く売りたいなら仲介、期限がある、古くて傷みがあるといった場合は買取が基本です。リフォームや解体は、査定を受けてから判断しましょう。
名古屋不動産買取本舗は、転売ではなく自社の賃貸物件として不動産を買い取っています。転売益や仲介手数料を見込む必要がないため、買取価格は周辺相場の8〜9割程度が目安です。条件がまとまれば、最短で数日〜2週間程度で決済・引き渡しまで進んだケースもあります。
「まずはいくらになるか知りたい」という段階でも大丈夫です。住所がわかれば概算金額をお出しでき、査定と相談は無料、しつこい営業もいたしません。名古屋の不動産買取は、名古屋不動産買取本舗にお気軽にご相談ください。